先週は過払いの本人訴訟が数件あり、依頼者の方と一緒に裁判所に行ってきました。
その中で、昨年11月に提訴し、先週で4回目の期日を迎える裁判がありました。
事前に依頼者の方と打ち合わせ。
取引は一連で途中完済もなく、過払い利息の発生時期も平成21年以降で、ほとんど争点はないにもかかわらず、被告が準備書面を小出しに提出してきたり、期日に支配人が出廷してきて、色々と時間稼ぎをされてしまったため、裁判が長期化してしまいました。
前回の期日で、裁判官より、「次回期日までに被告からの準備書面に対して反論の準備書面を提出してくれれば、次回結審します」と言われていたため、私が準備書面を作成。そして、私から依頼者に対しては、「和解に応じる素振りを見せると、被告に付け入る隙を与えることになってしまうので、被告からの和解はキッパリと断り、裁判官に対しては判決を求めていきましょう」とアドバイスして裁判に臨みました。
予想通り被告から最初に和解案の提示がありました。金額は元金の8割5分程度で、返還は3ヶ月後。これまで他の事件では6割〜7割程度の提示しかなかったので、少しはマシな金額ですが、依頼者の希望額とはかなり開きがあります。
裁判官は和解をするには悪い数字ではないと思ったのか?、裁判官の指示により、この後法廷から別室に移動。
別室には被告・原告が別々に呼ばれることになりました。
最初に被告が呼ばれたので、その間に再度依頼者と打ち合わせ。
「裁判官より先程の被告の和解案に応じるよう強力に説得されるかもしれませんが、その場合、どうしても和解に応じざるを得ない状況となってしまった場合でも、先程の金額ではまだ少ないと思いますので、最低限和解に応じられる金額のラインを伝えて下さい」とアドバイスしました。
次に原告である依頼者が呼ばれました。なお、その際、私も依頼者と一緒に同席することを許可されました。
以下、わかりやすく会話形式にします。
裁判官「(私に対して)最近の被告の支払い状況はどうですか?」
私「判決後、控訴してくる可能性は高いですが、控訴審まで終わればすぐに満額支払ってきます」
裁判官「(控訴審までのおおよその期間を計算しながら)そうですか。そうすると今日結審し判決言い渡しとなって控訴されても、戻ってくる時期は先程の和解案と然程変わりがないですね」
裁判官「(私と依頼者に対して)判決と和解のどちらを希望されますか」
依頼者・私
「判決を希望します」
裁判官「わかりました。では今日で弁論を終結し判決とします」
この後被告も別室に呼ばれ、弁論終結となり、判決言渡期日が指定されました。
別室に呼ばれた時点で和解を覚悟しましたが、よく考えてみると、あの時間の法廷は他の事件もあり立て込んでいて、あまり時間を割けなかったので、他の事件も全て終わった後、別室で時間を割いてくれたのと、被告の和解案について私と依頼者で検討する時間を設けてくれたのだと思います。
裁判書類作成者である私に発言の機会も与えて下さり、また、依頼者に強引に和解を勧めることなく訴訟を終結して頂き、この事件を担当して頂いた裁判官には本当に感謝致します。
判決後、被告は控訴してくるでしょうが、控訴審まで終わり、依頼者に無事に返金されるまで、しっかりサポートしていきたいと思います。
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